本日10時から警察常任委員会が開かれました。
私も下記の4項目について質疑致しました。
1.大阪府警察における女性警察官採用登用拡大の現状について
2.ナンバープレート盗難防止ネジの普及に向けた取組について
3.振り込め詐欺の現状及び対策について
4.インターネット上の有害環境から子どもを守るための取組について
なかでも女性警察官の採用・登用の拡大は非常に重要なテーマであります。
大阪府において、刑法犯認知件数は減少傾向にあるものの子どもや女性を対象とする強制わいせつ等の性犯罪等は残念ながら跡を絶ちません。
犯罪の被害に遭われる女性や、警察に寄せられる女性からの相談は今後も増加していくことを考えたとき、相談や被害届の受理、事情聴取等に適切な対応をするために、女性警察官のさまざまな部署への配置をより一層推進することが大事です。
大阪府警で勤務する女性警察官数は10年前の平成15年度から約1.6倍増の1,775人、割合にして8.3%となっており、全国で最も高い割合となっています。
今後も女性警察官の採用、拡大の取り組みをさらに推進し、能力、適性に即して積極的に女性警察官の職域拡大を推進していただけるよう求めました。
ナンバープレートの盗難の現状については本年8月末現在、ナンバープレートの盗難の認知件数は2,463件で、都道府県別にみると、全国最多であるなど、依然として厳しい状況が続いております。
盗難を防ぐためには、ナンバープレート盗難防止ネジの取付けが最も効果的であると訴えました。
府警では、関係団体と連携して府下一斉の無料取付キャンペーンを行っており、昨年は延べ763会場において、約1万3,000台の車両に盗難防止ネジの取付けを行っており、また、関係団体や自動車販売店等に対して、新車販売や整備等の機会を捉えたナンバープレート盗難防止ネジの取付について、働き掛けを行っているなどその普及を図っています。
引き続き、関係行政機関や関係団体等に対して、盗難防止ネジの普及促進に向けた働きかけを行い、ナンバープレート盗難の未然防止に努めていただけるよう求めました。
オレオレ詐欺や振り込め詐欺などの被害が後を絶ちません。
特殊詐欺の府下における9月末現在の認知件数と被害金額の暫定数値は、906件、約24億8100万円となっており、昨年同月期で比較しても539件、約9億500万円の増加と非常に厳しい状況です。
10月は特殊詐欺に対する取締活動等の強化推進機関として、府警を上げて特殊詐欺対策を進めているところで今後も特殊詐欺への取り組みの強化を訴えました。
子どもがインターネットを利用して、犯罪被害に遭うケースも年々増加しています。
精神的に未熟な児童による援助交際の書き込みは跡を絶たず、特に、中学生、高校生がインターネット上のサイト等を介して行う援助交際については、従来のような街頭補導によって注意・指導を行い、被害を防止することが困難となっております。
こういった状況に対処するため、警察職員がサイバーパトロールを行い、援助交際を求める等の不適切な書き込みを発見した場合は、警察職員の身分を明かさずに実際に接触した上で、注意・指導を行う「サイバー補導」を今月から実施する予定です。
子どもたちがインターネットによる原因で性犯罪などの被害に遭う前に、犯罪を未然に防ぐサイバー補導は時代に即した重要な取り組みです。
サイバー補導のような新たな取組を積極的に行い、一人でも多くの子どもを犯罪被害から守っていただきたいと思います。
「大阪府警察事務手数料条例一部改正の件」については採決され、可決されました。