第121回 大阪府原子炉問題審議会に出席しました。
大阪府原子炉問題審議会では、昭和37年1月17日に設置され、京都大学研究用原子炉の平和利用、放射線損害の防止、原子力損害にかかる紛争の解決の促進など、住民の福祉についての重要事項の調査審議と調停に関する事務を行っています。
役員の選任が行われた後、
・京都大学原子炉実験所の安全性等について
・京都大学原子炉実験所定例報告について
・BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)実用化推進と拠点形成に向けた検討会議について
それぞれ報告があり、審議されました。
現在、研究用原子炉(KUR)は平成26年5月26日から施設の定期検査期間中で運転は停止しており、炉心タンク等の健全性については調査の結果、問題はないそうです。
また。臨界集合体実験装置(KUCA)は、平成26年3月10日から施設の定期検査期間中で運転は停止しています。
現在は、原子力規制庁のヒアリングを実施しており、運転再開の見通しは立っていないそうです。
鹿児島県の川内原子力発電所1号機が再稼働しましたが、京都大学原子炉実験所は、原発と違い、BNCTなど最先端のがん治療法やそのほかにも様々な研究をしている関西とっても、日本にとっても重要な研究施設です。
重要な研究拠点であり、また人材育成の観点から、早期の運転再開ができることを望んでいます。