府議会9月定例会が閉会しました。議案に対する公明党の見解を示します。
「大阪府市港湾局の共同設置に関連する議案について」
大阪府市港湾局の共同設置においては、9月議会前半の討論において、大阪府市港湾委員会委員の選任の重要性とともに、選任にあたっての不安要素などを指摘しましたが、その後、対応案は示されておらず状況に変化があったとは考えられません。
また、先日の市会の本会議において、閉会中継続審査とされていることも踏まえますと、さらに議論を重ねる必要があるものと考えます。
「大阪府道路公社の有料道路事業の変更について同意する件について」
大阪府道路公社が管理する鳥飼仁和寺大橋の料金徴収期間の延長が生じるということは、当初の事業計画の見通しが甘かったといわざるを得ません。また、平成29年3月に無料開放されるという当初の約束を違えるのは大変遺憾です。
しかし、未償還債務の額を考えると債務の圧縮を図り、その効果をより高める必要があります。
そのためにも鳥飼仁和寺大橋の効果的な情報発信を図るなど利用促進に努めていただきたい。
また、鳥飼仁和寺大橋の周辺地域における、道路網がまだまだ脆弱であることも利用交通量の伸び悩みにつながっているものと考えられますので、都市計画道路寝屋川大東線及び千里丘寝屋川線などとの道路ネットワークを早期に整備されるようお願いいたします。
併せて、引き続き利用者に負担を求めていくことから、府としても収支状況についてチェックするとともに、大阪府道路公社の徹底した経営改善に努めることを求めました。
下記の付帯決議を付して賛成いたしました。
【付帯決議】
平成28年9月定例会に提出の第73号議案「大阪府道路公社の有料道路事業の変更について同意する件」については、知事及び執行機関は、次の点に留意すること。
1.債務の圧縮効果を高めるため、鳥飼仁和寺大橋の情報発信など利用促進に努めること。
2.鳥飼仁和寺大橋の利用交通量の増加につながるよう、周辺地域との道路ネットワークを早期に整備すること。
3.鳥飼仁和寺大橋の利用者に継続して負担を求めていくことから、収支状況についてチェックするとともに、大阪府道路公社の徹底した経営改善に努めること。
維新の会、自民党からそれぞれ提出されている大阪府情報公開条例については継続審査となりました。