こんにちは 肥後洋一朗です。
9月議会前半が閉会しました。
公明党府議会議員団は、今議会に上程されております諸議案については、全て賛成をしました。
公明党の賛成討論を下記に示します。
●44号議案「非常勤職員の報酬及び費用弁償に関する条例一部改正の件」及び第76号議案「大阪府市共同設置附属機関条例制定の件」について
今回、これらの条例で、特別顧問・特別参与や府市統合本部関連の審議会の委員等の報酬について、わが会派の主張により、一月の報酬額が8日分を超えない額とするいわゆるキャップが設けられ、上限が定められました。これにより、行政委員会の委員等の報酬額との整合性が図られたことは評価したいと思います。
●第36号議案「大阪府がん対策基金条例制定の件」について
わが会派は、がん対策のさらなる推進に向けて、大阪府がん対策基金の設立を提案してきました。
今議会において、「大阪府がん対策基金条例制定の件」が提案されていることは、がん対策が一歩前進することを意味するものと考えます。
しかし、基金を創設すればそれで事足りるわけではありません。この基金の活用等により、大阪の特色ある総合的ながん対策にもっと拍車をかけていかなければなりません。
そのためにも、今後、基金の効果的な活用を図っていくよう求めました。
また、がん治療においては、大阪府と府立病院機構とで検討している最先端がん医療施設に多くの期待が集まっています。
この施設で行われることが想定されている粒子線治療は、患者さんへの負担が少なく、いわゆるQOLの観点からも理想的な治療法といわれています。
早期実現に向け、患者の確保、患者支援等の課題については、本会議、委員会でのわが会派の提案を含めて充分に検討していただくよう求めました。
●第37号議案「大阪府薬物の濫用の防止に関する条例制定の件」について
公明党では、これまでも、違法ドラッグについて、条例の制定等実効性のある対策を行うよう求めてきました。
今後は、本条例が適正に施行できるよう予算措置も含め、全庁を挙げて十分な体制を構築するとともに、条例以外の施策についても積極的に推進することにより、大阪府の違法ドラッグ対策に対する積極的な姿勢を示していくよう求めてました。
●「いじめ対策」について
何よりも子どもの悩みを学校・教員がしっかり把握し、子どもに向き合うことが重要です。
しかし、日々多用な教員だけでは、十分に対応できないことも考えられます。
そこで、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーなどの専門家と連携し、問題にあたるための校内体制を早期に整えるよう求めておきます。
また、さらに大事なことは、学校や教育委員会がいじめを放置したり問題を隠さないようにすることであることを指摘しました。
●「防災・減災ニューディール」について
「防災・減災ニューディール」とは、老朽化した社会資本の再整備を実施し、災害に強いまちづくりを進めて府民の生命や財産を守る政策です。
総点検を行い、結果に基づいて集中投資の優先順位を決め、予防的に改修や増改築を行うことで施設の長寿命化を図れば、新たに作り直すよりも費用の低減も図ることができます。
「逃げる」「凌ぐ」施策も大事ですが、やはり、守るべきものは守る、「防ぐ」施策によって、災害による被害を少しでも小さくすることが重要であることを強く指摘しました。
●「運輸事業振興助成補助金」について
運輸事業振興助成補助金は、交通安全対策、環境対策、利便性の向上、緊急輸送体制の整備等、府及び運輸事業者双方にとって意義のある事業を行うための補助です。
トラック事業者の多くは中小零細事業者で、苦しい経営に迫られながらも、経済の大動脈である物流の根幹として我が国の経済を支える大きな役割を担っています。
こうしたことを踏まえ、トラック事業者をはじめとする運輸事業者が取り組んでいる安全対策や環境対策に支障が出ないようにしっかり支援されるよう強く要望しました。