寝屋川市文化連盟の表彰式に参加しました。
長年にわたり、文化の振興、発展に尽力されてきた方々に表彰状と感謝状が贈呈されました。
文化連盟会長のお話の中で、平成26年に 文科相に提出された文化審議会の「文化芸術に関する基本的な方針」に書かれている「大地からの手紙」について触れられました。
ご存知の方もおられると思いますが、引用いたします。
「大地からの手紙」
日本は疲れています。日本は自信をなくしています。
日本人は彷徨(さまよ)い続けています。
戦後,ものを作り,ものを売って高度経済成長を果たした日本は,この半世紀を爆走しながら,富の代わりに何を手放し,何を見失ってきたのでしょう。
無国籍風の若者たちが集う街では,崩れた日本語が氾(はん)濫し,乱れた性が行き交い,刹那(せつな)主義的なにぎやかさが日常の風景と化しています。
だが,楽しげに遊ぶ若者たちほど,ふと寂しげな表情を見せるのは何故(なぜ)でしょう。
若者たちを横目で見ながら,「昔は良かった」と嘆く大人たちの眼(まな)差しの奥に,疼(うず)くような情熱が消えずに残っているのは何故なのでしょう。
若者たちも大人たちも,日本人すべてが,人生の土台となる「熱い何か」を探して,時代と闘っているのかもしれません。
その昔,小さなパン1個で,満たされ癒(いや)されたことはありませんか?
飽食の昨今,ご馳(ち)走を食べながら,心の空腹を感じたことはありませんか?
富を得て,日本も,日本人も,お金で買えるものを買いすぎました。
衣食足りたあとの富は,時として人間を豹(ひょう)変させ,礼節を忘れさせ,国の生命力さえも萎(な)えさせます。
おなかをすかせた心に尋ねてみましょう。
「欲しいものは何ですか?」「それは,この目に見えるものですか?」
狂想曲は鳴り終わりました。
立ち止まって,青空を見上げてみませんか。
久しぶりに大地と話してみませんか。
日本は今,日本を蘇(よみがえ)らせる「日本人の熱いちから」を待っています。
以上
あれから12年が経っていますが、現在はどうでしょうか?
文化芸術は、人間にとって必要不可欠なものです。
文化芸術の発展のためにできる限りのことをしなければとあらためて痛感しました。